Photography Mitchell Sams

ミラノの風をNYに運ぶBottega Veneta:2018AWニューヨーク・ファッションウィーク

i-Dのカバーガールを多数起用したBottega Veneta2018年秋冬コレクションにまつわるあれこれ。

by Jack Sunnucks; translated by Aya Takatsu
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feb 15 2018, 8:40am

Photography Mitchell Sams

マディソン街に超巨大な路面店をオープンさせたBottega Veneta。19世紀に建造された集合住宅を3棟も使ったこの店舗のデザインは、クリエイティブ・ディレクターであるトーマス・メイヤーが手がけている。それを祝して、メイヤーはアメリカ証券取引所に自身の家を作り上げた。観客席の周りに、ダイニングルームや暖炉、書斎まで備えたとても味のある、高層マンションの一室のようなステージを設置したのである。

ステージとは対照的に、メイヤーがランウェイに送り出したのは鮮やかな色合いの作品だった。芥子色、赤、モーヴといった色彩が、縞模様やチェック、幾何学模様と衝突し、大理石や黒い木目といった地味な背景と生き生きとしたコントラストを成している。メンズモデルが身に着けていたのは、紫のチェック柄ジャケットにフリルのあしらわれたトラックスーツ、明るい赤色のスーツ。レディースのルックは、さらにバリエーションのあるものだった。エディ・キャンベルにはブラウンのチェック柄スーツ、キャロライン・トレンティーニはくすんだピンクのロングドレス、大トリを務めたジジ・ハディットには床につくほど長い黒のガウンがあてがわれていた。いくつかの柄はルイス・カムフォート・ティファニーによるアール・ヌーヴォーのステンドグラスから着想を得たものだが、その配色やウィメンズウェアのうねるようなライン、そしてまたショー自体も、この時代からインスピレーションを得ている。その効果は特筆すべきものだった。特に、ベビーブルーや暗褐色などの抑えた色味が並ぶ中に、サテン地をあしらったカクテルドレスがたくさん登場した瞬間は。

ミラノの大物のひとりがショー会場をニューヨークに移したことで、フロントロウの輝かしい面々もそれに倣ったようだ。ジュリアン・ムーア、サルマ・ハエック、プリヤンカー・チョープラーは、メイヤーの才能を特に買っているように見える。ある種の上品さと大人っぽさを着る者に与える彼のデザインは、まさに気品があるといえるだろう。

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This article originally appeared on i-D UK.