ミルチャ・カントル 日本初の個展「あなたの存在に対する形容詞」

ルーマニア出身の現代アーティスト、ミルチャ・カントルが問いかける「不確かな世界の中で個人の存在を成り立たせる地平」とは?会期は4月25日(水)から7月22日(日)まで、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催。

by Tatsuya Yamaguchi
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24 April 2018, 9:32am

銀座メゾンエルメス フォーラムが、ミルチャ・カントルの国内初個展「あなたの存在に対する形容詞」を4月25日(水)から開催する。ミルチャは1977年ルーマニア・オラデアに生まれ、現在はパリを拠点に写真や彫刻、映像、インスタレーションの制作を続ける現代アーティストだ。国際的な注目を集める契機となった作品は、アルバニアの首都ティラナでスローガンの代わりに大きな鏡を掲げて街中を練り歩く様子を映像におさめた『The landscape is changing』(2003)や、捕食/被食の関係である狼と鹿がギャラリー内で出合う様子を映像として記録した『Deeparture』(2005)など。世界がいかに複雑で不確かなものか。そして、その世界に存在する「あなた」をどのように形容することができるのだろうかという問いが、ミルチャの作品に通底していることと言えるだろう。

本展では『The landscape is changing』に連なる作品として、銀座メゾンエルメスの外壁を覆うガラスブロックの「透明性」に着想を得た新作が発表される。東京の各地を舞台に、人々が透明なプラカード(=透明な主張)を手に行進する映像作品となっているという。さらに、数十本ものアルミニウムの鐘とガラスの屏風を組み合わせたインスタレーション作品も同時展示される。

ミルチャの作品に対峙するときっと、無自覚化された、私たちを取り巻いている多くのもの——例えば、規則や慣習、権力といった目を凝らしてもみることのできない“力”の存在が脳裏に浮かび上がってくることだろう。

「あなたの存在に対する形容詞」 ミルチャ・カントル展
会期:2018年4月25日(水)〜7月22日(日)
*11:00〜20:00、日曜のみ11:00〜19:00
*不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場無料
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
中央区銀座 5-4-1 8階

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