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Netflixでチェックすべきカルト教団のドキュメンタリー6選

『ワイルド・ワイルド・カントリー』だけじゃない。〈サイエントロジー〉から、1980年代を象徴するカルト教団〈ブッダフィールド〉、カルトメンバーを拉致して強制的に洗脳解除を施す〈ブラック・ライトニング〉計画まで。さーて、どれから見る?

by Jack Sunnucks; translated by Ai Nakayama
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19 June 2019, 4:50am

Still via Youtube 

Netflixの『ワイルド・ワイルド・カントリー』にハマったというひとは少なくないだろう。オレゴンにおけるラジニーシ教団をテーマにした、全6エピソードのドキュメンタリーシリーズだ。1980年代、バグワン・シュリ・ラジニーシは、悟りと理想郷を求め、彼を慕うひとたちを引き連れオレゴンへと移住。しかし彼のムーブメントは、最終的に米国最大の集団食中毒事件へと発展する。それは、FBIによってエピソード1で明かされ、さらに教団にまつわるその他様々な恐ろしい事実も発覚していく。カルト教団が往々にしてバッドエンドを迎えるのは何故なのか?(もちろん、すべてではないが) 彼らが盲信から悲惨な末路へと行き着く理由は? その疑問に、私たちは答えられない。しかし私たちはみんな、カルト宗教をテーマにした作品が大好物だ。あるいはこれからご紹介するドキュメンタリーが、その答えを教えてくれるかもしれない。サイエントロジー、キリストによる救済、クールエイド、ムキムキの腹筋まで、あらゆるカルトが揃っている。カルト関連の作品にあまり惹かれないのなら、自分でカルト宗教を始めるのもいいかもしれない。以下のカルトドキュメンタリーは、すべてNetflixでチェックできる。

『ワイルド・ワイルド・カントリー』(2018)

友人と侃侃諤諤の議論をしたいなら、絶対にこの作品。過去の時代を思い出させるものは多々あれど、カルト宗教もそのひとつだろう。信者たちの装束を同じ色で統一した先駆者たるラジニーシ教団は、80年代にオレゴンの片田舎の土地約260平方キロメートルにユートピア的なコミューンを建設。しかし指導者であるバグワン・シュリ・ラジニーシも、コミューン建設がモラル・パニック、食中毒、永住ビザ取得のための結婚詐称、そして地元住民、ラジニーシ信者それぞれの自衛団結成にまで事態が展開するとは予測できなかったようだ。こちらの想像の上をいくので説明もできない。ぜひ自身の目でしっかり観てほしい。

『My Scientology Movie』(2015)

サイエントロジーは、カルト作品鑑賞マラソンの第一歩目としては最高の主題だ。だってサイエントロジーは、現代でもっとも知名度が高く、資金も潤沢な秘密結社だから。ルイ・セローが脚本とキャスターを担当したドキュメンタリー『My Scientology Movie』は、HBOによる傑作『ゴーイング・クリア:サイエントロジーと信仰という監禁』よりもさらにパーソナル。下着姿で現れた女優パス・デ・ラ・ウエルタをはじめとする、現メンバーへのルイ・セローのヤバすぎるインタビューだけでも観る価値がある。一線を超えてしまった人びとへのセローのインタビューには長らく定評があり、彼の手腕を垣間見ることができておもしろい。

『聖なる地獄』(2016)

1980年代を象徴するカルト教団、ブッダフィールドといえば、ハワイの海を蛍光色のタイトな水着で飛び跳ねるイメージが浮かぶだろう。本作が他のカルト映画と一線を画すのは、本作に使用されているオリジナル映像が、20年以上教団に在籍したウィル・アレンが撮影したものであること。さらに元信者たちのインタビューも差し挟みながら、本作は少しずつ狂気へと傾いていく教団の様子を記録している。実に興味深いカルト生活の記録だ。なお驚くべきことに〈アンドレアス〉として知られた教祖は、性的暴行容疑がかけられているにもかかわらず、現在でもハワイで信者たちを集めている。

『ジーザスキャンプ 〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜』(2006)

「この世には2種類の人間がいる。キリストを愛すひとと、愛さないひと」。本作に登場するある母親は、我が子を神の兵士にするためのプログラムに入会させた理由についてこう述べた。本作は、米国キリスト教福音派の心理を追い、彼らの好戦的な思想が、どのようにして米国の政治に影響を及ぼしているかを見つめる。

『Jonestown: Paradise Lost』(2007)

1978年のジョーンズタウンの集団自殺は、カルトが世間的に認知されるきっかけのひとつとなる事件だった。ガイアナで、人民寺院の教祖ジム・ジョーンズを筆頭とする909名の過激派マルクス主義者が、毒入りのクールエイドをあおり死亡した。本作中の再現ドラマ部分は、避けがたい終焉へと向かう信者たちの緊張感を実によく表現している。ジョーンズの息子、スティーヴンは当時ジョーンズタウンを離れていたため生存した。彼を含む生存者(サバイバー)たちの語る物語は、2011年同時多発テロ以前では米国史上最大の犠牲者を出した悲劇の凄惨な証言として語り継がれている。

『ディプログラミングの是非』(2015)

誰かをカルト教団から脱退させるためにはどうする?〈ブラック・ライトニング〉と呼ばれたテッド・パトリックが、家族や友人たちの助けを借りつつ、カルトメンバーを拉致して強制的に洗脳解除を施す、反カルト活動を始めたのは1970年代。本作は、パトリックと裏ネットワークでつながる多数の仲間たちもある種の〈カルト〉なのではないか、という問いについては鑑賞者の判断に委ね、中立的なスタンスを貫いている。

This article originally appeared on i-D US.