Photography Gab Bois

インスタを制したヴィジュアル・アーティスト Gab Bois

ロゴマニアでシュルレアリスト、それから少々グロテスク。

|
maj 2 2018, 11:14am

Photography Gab Bois

「一人っ子症候群」の否定的な意味合いは、(事実無根だが)良く知られている。だが、最近中国で発表された研究によると、兄弟がいない環境で育った人は、よりクリエイティブになるそうだ。モントリオールに拠点を置くアーティストのガブ・ボイス(Gab Bois)@gabboisも一人っ子。そして彼女の写真は、チウ・ジアン(Jiang Qiu)教授の説を裏づけるものだ。「子どものときに死ぬほど退屈だったでしょうねってよく言われるの。自分ひとりで遊ばなくちゃいけないから。でも本当はその逆で、ひとりで多くの時間を過ごしたから、人とは違う想像力を伸ばすことができた。私が今でも毎日使っている能力を」

子どもの頃、ガブは父親と一緒に霊についての理解を掘り下げたのだという。「ふたりで金魚や鳥のお墓を掘ったのを覚えてる。そのお墓は小さな霊園みたいになって、葉っぱや石で飾ったり。何かをきれいで楽しくしようとした最初の記憶。そうやって大好きだった生き物たちを讃えていた」

そして今、彼女はInstagram上でもっともリグラムされるアーティストのひとりとなった。ピアスをした体(だいたい彼女自身)、拾ったもの、奇妙な取り合わせの食べ物といった、トリップ感があってシュールな彼女の写真は見るものを混乱させるが、思わずもっと見たくなってしまうものばかり。さけるチーズでつくったひもパンや、ピーナツバターとiPhoneのサンドイッチ、コットンパフでつくったクッキー、注射器でつくった靴。なんでもかんでも、彼女はつくってきた。

「自分が知っているものからインスパイアされるのが好き」と彼女は話す。「自分の日常にあるものからつくる。それが、作品が現実に関係すると思える唯一の方法だから。たいていは自分に向けてつくってる。写真には、それに関する思い出や意味があるから。すごく利己的なプロセスだけどね。フォロワーの人が私の写真に親近感を感じてくれたら、もっといい。でもこういう反応をしてほしいっていうような具体的な狙いはない」。約14万人を超えるフォロワーがいる彼女は、何か正しいことをやっているように見える。だが、これはどこに向かうのか?「自分が何か特別なことをしている実感はあまりない」と彼女は控えめに言う。「Instagramはムードボードみたいな感じ。単に自分の思いを写真に置き換える場所というか。目標はこんなにいるフォロワーを収益につなげて、広告業界やコンテンツ事業に乗り出すことかな」。広告業界のみなさん、ぜひ彼女に仕事を。

This article originally appeared on i-D UK.