ジェニー・ヴァル:女性の吸血鬼のMVを公開

ノルウェーの女性シンガーソングライター、ジェニー・ヴァルが最新映像とツアーを発表した。最新アルバム『Blood Bitch』からドロップされたミュージックビデオは、吸血鬼の儀式がモチーフに。

by Charlotte Gush
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01 July 2016, 10:03am

1999年にデビューし、そのアート性の高い美声とヴィジュアルで注目を集めるノルウェー出身のエクスペリメンタル・シンガーソングライター、ジェニー・ヴァル(Jenny Hval)。

2015年に傑作『Apocalypse, Girl』を発表したばかりの彼女だが、早くも最新アルバム『Blood Bitch』を今年9月にリリースすると発表した。この発表とともに、同アルバムからの1stシングル「Female Vampire」のビデオが公開された。

このビデオは、ヴァル自身のほか、ダンサーのオルフィー・シュハウツ(Orfee Schuijt)、ミュージシャンのラッセ・マーハグ(Lasse Marhaug)、そしてこのビデオの監督を務めたフォトグラファーのジェニー・バーガー・ミューレ(Jenny Berger Myhre)が皆でアイデアを出し合って作られており、全編iPhoneで撮影されたという。女性たちが集い、肌を合わせ、魔法の美容薬を使って一体化する怪しい儀式を行なう様子は、まるでヴァンパイア映画のようだ。

「永遠ってどんな感じかしら?死という前提なしに、生きるというのは?」——ジェニーは、リリースされたビデオにそんな言葉を添えている。「ヴァンパイアは古代から、孤独で全智の存在として、暴力と攻撃的なセクシュアリティや人の心をくらます若さの魅力とともに描かれてきた。『Female Vampire』では、性的に求め合う女たちという視点から、ヴァンパイア的な永遠性を描こうと思った」

「地元オスローの街で、ヴァンパイアの女たちは、公でもプライベートの儀式でも、一緒に動き回るのよ。それから今回は、古いB級ヴァンパイア映画や、現代に溢れかえっているiPhone映像を掛け合わせたような映像にしたかったの。スローモーションで時間の流れを歪めることで、結果的にすべてが動いている感覚、前に進んでいる感覚を作り出し、謎めいた作品になったわ。"そこにはいない。まだ、そこにはたどり着いていない"という感覚が残る作品にね」

このビデオのリリースと同時に、ヴァルはツアーの計画も発表した。北米を回った後、10月にはグラスゴー、マンチェスター、ロンドンなどイギリスを回り、ヨーロッパを巡った後にアメリカ、そしてカナダとライブを行なう予定だという。

Credits


Text Charlotte Gush
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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