今に息づくストリートの光と影:ラリー・クラーク展

貴重なスナップショットやポートレイトを引っさげて、ラリー・クラークの展覧会が東京に上陸する。

by Kanayo Mano
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14 September 2016, 2:23am

©Larry Clark

写真家であり映画監督でもあるラリー・クラークが、90年以降のユースカルチャーに与えた影響は計り知れない。アメリカ・ホクラホマ州の街タルサで生まれ育ったクラークが、地元の友人たちを撮った伝説的写真集『タルサ』をはじめ、今でもカルト的な人気を誇る初監督作品『KIDS/キッズ』など、彼の作品にはドラッグ・暴力・セックス・ストリート・スケートボードといった、ユースカルチャーのキーワードが散りばめられている。そしてクラークが切り取ってきた写真と映像は、今を生きるユースはもちろん、かつてユースだった大人たちの胸をも打つ、若さゆえの残虐さや苦悩、絶望感を包み隠さず写しだしている。嘘のないその姿を目の当たりにするのは過酷だが、とてつもなくカッコいい。

『タルサ』を出版したとき28歳だったクラークは、今年73歳になった。9月23日(金)から東京・神宮前にあるギャラリーターゲットで開催される彼の展覧会「TOKYO 100」は、長いキャリアを通して撮りためた写真を、美術館へのアーカイブ寄付やオークションで売るのではなく、彼を支えたファンや友人に持ってもらいたいという熱い思いから始まっている。同展では『KIDS/キッズ』『BULLY/ブリー』など、彼の映画作品のロケで撮り下ろしたスナップショットや、Supremeのカレンダー撮影の際に撮り下ろしたポートレイトなどを展示。会場には大きな木製のクレートが設置され、なかに積み上げられた写真を自由に見ることができる。

さらに、作品を買って持ち帰ることができるのも今回の展覧会の特徴だ。クラーク自身が、薬局やクイックプリントでプリントしたカラープリントを、実際に間近で見て、15,000円で購入できるという。何百枚とある作品のなかから、ストリートが息づく1枚を探してみてほしい。

LARRY CLARK 「TOKYO 100」
会期:2016年9月23日(金)〜9月30日(金)
会場:GALLERY TARGET
住所:東京都渋谷区神宮前2-32-10
時間:12:00-19:00
tel. 03-3402--4575
gallery-target.com

Credits


Text Kanayo Mano

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