theatre products spring/summer 17 at tokyo fashion week

視点の違いで価値が見出されることの重要性を語ったTHEATRE PRODUCTS

by i-D Staff
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17 October 2016, 12:30pm

2017年春夏のTHEATRE PRODUCTS、中東の服装をソースに色彩豊かなビジャブやハーレムパンツをまとったモデルが立っていた。そこに漂着したゴミ、あるいはスモーキーマウンテンから拾ってきたという見立てのバッグを頭にのせ、服屋の備品をデフォルメしたアクセサリーを身に付け、思い思いの格好を楽しむ様子が見受けられる。会場に流れる音楽も陽気で一見すると楽天的なムードが漂うインスタレーションだった。

ショーノートには「過去の価値を想うのではなく、自分の目で見て、そこに未来の新しい価値を見出すこと。ゴミの山は誰にとっても宝の山=GOLD MINE」とあった。現実世界に目を向けてみると誰かの出したゴミがついに南極海に漂着し、海洋生態系への悪影響が危惧されるというニュースが流れ、人々の往来はドラスティックに増えた。表向きにはさまざまな地域からやってくる彼らと共存共栄するダイバーシティを推し進めているように見える。が、ある人から見ればそれは紛れもない"外来種"であり、この軋轢がイギリスのEU脱退やシリアの難民、アメリカ合衆国選挙の争点のひとつにもなっている移民問題なのだろう。これらは既存の秩序が変化していく現状に対してそれを受容するか否かの選択の問題でもある。待ち受ける未来はゴミか宝か、そのいずれでもないのか──いずれにせよ我々の眼前に横たわる重要な選択を人任せにするなと伝えているようだった。

Credits


Text Yuuji Ozeki

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