SXSWが観られる映画祭「カリコレ」

新宿の映画祭「カリコレ」が今年も開催! リチャード・リンクレイター監督の最新作から、山内マリコの同名小説を映画化した『アズミ・ハルコは行方不明』、更にはアメリカ最大の映画イベント「SXSW」から厳選された作品が上映される。

by Sogo Hiraiwa
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11 July 2016, 12:50am

(C)2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会

今年も魅惑の映画祭「カリコレ」の時期がやってきた。2013年、新宿にオープンしたミニシアター、新宿シネマカリテが毎年開催しているこの映画祭では、過去の隠れた名作や日本未公開作品、今後の上映作のプレミア先行の上映を一挙に楽しめるイベントとなっている。今年は7月16日(土)〜8月19日(金)まで、過去最大数71作品もの上映が予定されている。

オープニングを飾るのは『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)のリチャード・リンクレイター監督の最新作『Everybody Wants Some!!』。アメリカの高校生が巻き起こす夏の一夜の青春群像劇『バッド・チューニング』(1993)の精神的な続編という本作は、80年代の大学を舞台に、野球部に所属する仲良し大学生たちの物語となっている。また、クロージングで上映されるのは『私たちのハァハァ』(2015)で注目を集めた松居大悟監督が山内マリコの書き下ろし同名小説をキャッチーに描いた『アズミ・ハルコは行方不明』。蒼井優演じるOL安曇春子の突然失踪をきっかけに、寂れた郊外の街に住む若者たちが思いもよらぬ行動をし、事件は思わぬ方向に展開していく。

今年のカリコレはこれだけでは終わらない。いま世界で最も注目されている米国最大のイベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」で上映された作品から選りすぐりの映画を「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」と題して上映するのだ。SXSWは、テキサス州オースティンで開催されている音楽・映画・インタラクティブの祭典で、毎年約20万人が参加している。TwitterやFacebookなどのサービス、そしてノラ・ジョーンズをはじめとしたミュージシャンも同イベントをきっかけにブレイク。近年ではオバマ大統領の基調講演やトム・クルーズが新作をお披露目するアメリカ最大規模の複合型イベントとなっている。毎年3月に行われるフェスティバルは9日間あり、映画部門SXSW FILMでは、期間中400回以上の上映が組まれている。

© 2016 pictures dept.

今回の「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」では、7月16日(土)〜8月19日(金) の1週間、SXSWで上映された作品のなかから厳選された7本を観ることができる。

今や店舗は日本のみとなった米国大手CDチェーン店タワーレコードの栄枯盛衰を、創業者ラス・ソロモンの視点から描いた音楽歴史ドキュメント『オール・シングス・マスト・パス』。そして、親からの虐待やいじめを受けて心を閉ざしてしまった子供たちをケアする施設を舞台にした感動作で、世界で30もの映画賞を受賞した『ショート・ターム』。さらに200頭の猛獣たちとのアフリカでの共同生活をCGなしで撮った『ロアー』など、どれも見逃せないラインナップとなっている。

さらに、今回の企画にあわせて、SXSW FILMのフェスティバル・ディレクター、ジャネット・ピアソンが来日。一部作品の上映前には、インディペンデントシネマの世界戦略やヒットの秘密に迫る、特別セミナーの開催も予定されている。猛暑が予想されるこの夏、涼しみながら世界から集まる映画を観てみてはいかがだろう。

カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016
開催期間:2016年7月16日(土)~8月19日(金)
開催場所:東京都新宿シネマカリテ
http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2016

Credits


Text Sogo Hiraiwa

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