ブランド初のジェンダーフルイドでノンバイナリーなセクション「Gucci Mx」が始動
伝説のバッグも、ノンバイナリーなアティテュードを携えた〈ジャッキー 1961〉として蘇る!
Photography Angelo Pennetta.
グッチが、従来のコレクション形式のショーの発表に代わって、アレッサンドロ・ミケーレが言うところの〈ファッション・サーカス〉という2つのシーズンレス(そしてジェンダーレス)コレクションを発表していく意向を表明したのは数ヶ月前のこと。
そして先日、グッチはウェブサイトのなかに、ブランド初となるジェンダーフルイドでノンバイナリーなセクションを始動(日本でも近日ローンチ予定)。「Gucci Mx」と冠されたこのセクションでは、プレフォールと2020年秋冬コレクションのすべてをジェンダーニュートラルなモデルで撮影したビジュアルを閲覧することができるようになる。もちろんアイテムはシーズンごとに更新される予定。
多くのキャンペーンやコレクションで流動性を表現してきたグッチにとって、この流れは自然な流れではあるのだろうけれど、ジェンダーイシューへの関心が考慮すらされないランウェイやECサイトを運用し続けるラグジュアリーファッション業界にとって、この動きはやはり異例中の異例なのだ。

「Gucci Mx」第一弾には、グッチの最も象徴的なスタイルである〈ジャッキー〉バッグが含まれている。1月の2020年秋冬メンズ、2月の2020年秋冬ウィメンズ ファッションショーで生まれ変わったこのバッグ、もともとは、1961年に誕生し、瞬く間にジェットセッターたちのライフスタイルの象徴にまでなった歴史的アイテム。〈ジャッキー〉の名前の由来は、ジャクリーン・ケネディが愛用している姿が幾度も写真に撮られたことから、というのだから、それだけでこのバッグが、いかに60年代から70年代にかけて注目を集めていたかがわかるはずだ。
それから半世紀を経たいま、〈ジャッキー〉バッグは、アレッサンドロ・ミケーレの手によってノンバイナリーな解釈を加えられ〈ジャッキー 1961〉として蘇った。再文脈化された〈ジャッキー 1961〉は、グッチの描くジェンダーレスな未来の中で、輝き続けるアイテムになるに違いない。



〈ジャッキー 1961〉は、GGスプリーム、ブラックレザーとホワイトレザーのSサイズが、GUCCI.COMで先行販売中。
Credits
Creative Director Alessandro Michele
Art Direction Christopher Simmonds
Photographer Angelo Pennetta
Makeup Artist Thomas de Kluyver
Hair Stylist Cyndia Harvey
Location Belgravia Street, London