「メンバーと一緒なら大丈夫」セルフプロデュースアイドル (G)I-DLE インタビュー

(G)I-DLEの2020年は、世界的なパンデミックのまっただ中でもクリエイティビティに満ちている。

by Taylor Glasby; translated by Nozomi Otaki
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06 October 2020, 9:51am

6人組K-POPガールズグループ、(G)I-DLEのメンバーたちは、よくお互いの好きなところや尊敬しているところを語り合うという。

 「シュファのエキセントリックな考えかた、スジンの目を引くダンススキル…」とリーダー/ラッパーのソヨンが挙げる。彼女自身も頭が切れ、妖精のような魅力を持ちながら、泰然自若とした一面も垣間見せる。

 「ウギの自信」とミヨンは付け加えた。「彼女は自分の愛しかたを本当によくわかってるんです」

 カリスマ、美しさ、ユーモア、夢のようなオーラ、〈セクシーだけどキュート〉という二面性…。ミンニ、シュファ、スジン、ソヨン、ウギ、ミヨン、それぞれを唯一無二たらしめる魅力を語る言葉が、色とりどりの小鳥のように飛び交い、お互いの気持ちを高めていく。

 (G)I-DLEはこれまでのインタビューでも、互いをグループメンバーとしてだけでなく、ロールモデルやミューズとみなしていると語っている。

 文化の違いや故郷を離れての生活を乗り越えてきた多国籍グループ(タイ、台湾、中国、韓国)として、彼女たちは愛情に満ちた、互いを守り合うシスターフッドを築いてきた。

 K-POPというジャンルでは珍しく自ら作詞作曲を手がけ、創作プロセスのすべての過程にメンバーの意見を取り入れるセルフプロデュースガールズグループとして、彼女たちはこの親密さを武器にしている。メンバー個人の些細な魅力が、互いのインスピレーション源となっているのだ。

 彼女たちのファンダム〈NEVERLAND〉は、新曲がリリースされるたびに世界中で拡大し続けている。

  メンバーたちの絆の強さは、ステージでのパフォーマンスをより多彩なものにしている。数々の変化を大胆に表現し、それぞれの個性を通して、若い女性の複雑さを示している。

 しかし、(G)I-DLEの核にあるのは、すべてのメンバーに共通する自分を信じる心だ。それこそがソヨンがデビューシングル「(여자)아이들) _ LATATAを作曲し、ウギ、シュファ、ミンニが韓国のアイドル業界で運試しをするために祖国を離れるきっかけとなった。

 さらにK-POPサバイバル番組『Queendom』では、唯一の新人グループとして5組の先輩グループと競い、彼女たちの自信とスキルによって3位に輝いた。ファイナルで披露した「LION」の堂々とした圧巻のパフォーマンスは大きな注目を集めた。

「私たちはまだ、デジタルチャートで1位になったことはありません」とウギはいう。「でもいつか絶対に達成して、もっと私たちの音楽が注目されてほしいです!」

 (G)I-DLEというジャンルをつくりたい、と別のインタビューで明かしたミヨンは、「今はまだ道の途中。目標を達成するために努力し続けています」と語る。

 ソヨンもふたりに同意し、目標を達成したあとも、彼女たちの挑戦には限界も「終わりもない」という確固たる決意を口にした。

 (G)I-DLEはデビュー2周年となる2020年に入ってから、すでに3枚のシングルをリリースしている。3枚目の韓国語EP『I Trust』に収録された「Oh My God」、ミンニとウギが作詞作曲を手がけた「I’m The Trend」、そして最新曲の夏にぴったりな陽気なダンスナンバー「DUMDi DUMDi」だ。

 8月には、再収録された日本語バージョンの「Oh My God」、ミンニが書き下ろした、彼女たちの新たな一面が見られる「Tung Tung (Empty)」などを含む、日本語のセカンドEPがリリース。(G)I-DLEの2020年は、世界的なパンデミックのまっただ中でも、クリエイティビティに満ちている。

 最新曲「Tung-Tung」やこれまでの活動について、彼女たちにじっくり話を聞いた。

──「DUMDi DUMDi」は、(G)I-DLEのリードシングルとしては、これまでとかなり雰囲気が違いますね。このタイミングでアップビートで陽気な曲を出そうと思った理由は?

 ミンニ:私たちは常に新しいことに挑戦しています。今回のカムバック(※新作アルバムやシングルなどのリリース)のコンセプトも、私たちなりに解釈しているので、気に入ってもらえたらうれしいです。(G)I-DLEは今年の夏、色鮮やかでフレッシュに変身します!

 ──今回のMVの撮影は楽しそうでしたね。いちばんの想い出は?

 ウギ:プールやバブルパーティーのシーンの撮影では、ずっとびしょ濡れでした。ちょっと大変だったけど、すごくいいシーンになっていました。

 スジン:バブルパーティーのシーンがいちばん印象に残っています。MVでは絶対にこのシーンをチェックして欲しいですね!

 ──ソヨンへの質問です。「i'M THE TREND」では「私はみんなが真似したくなるすべてを兼ね備えているでしょう/厳しい『Produce 101』『Unpretty Rapstar』『Queendom』を勝ち抜いてきた私の魅力……」という歌詞がありますが、これらの番組が今のリーダーとしての活動に役立っていると思いますか?

 ソヨン:いろんな難題を乗り越えれば、いつか夢が叶うということを学びました。私はいつも目標を見据えていて、負けず嫌いで、ちょっとしたことでは揺らいだりしません。

 サバイバル番組に出たことが助けになったというより、私はそういう番組を楽しめるタイプなんだというほうが正しいかもしれません。リーダーとして、この性格は役に立っていると思います。

──子どもの頃はおとなしかったそうですが、もっと激しく、負けず嫌いな自分の一面に気づいたのはいつですか?

 ソヨン:今もおとなしいほうですよ。誰かに勝ちたいというより、とにかく昔から一番になりたかった。両親からどんな影響を受けてこういう考えが芽生えたのかは正直わかりませんが、ふたりともいつも私を信じてくれていました。

 ──『Queendom』は大変な番組でしたね。今振り返ってみて、この番組はその後の(G)I-DLEにどんな影響をもたらしましたか?

 ミヨン:サバイバル番組に出るのは怖かったし不安でした。でも毎回パフォーマンスの準備をしてステージに上がるたびに、「メンバーと一緒なら大丈夫」という想いが強くなっていったんです。

 『Queendom』が終わると、私たち6人が一緒なら何でもできると思うようになりましたし、どんな冒険も怖くないと思えるくらい自信もつきました。

──(G)I-DLEの絆は本物ですね。チームとしての仲の良さの秘訣は?

 ミヨン:何時間も話し合うことです。特に意識して時間をとっているわけじゃないんですが、普段からみんなでたくさん話し合って、どんな些細なことでもすっきりするまで打ち明けています。それから6人とも食べるのが好きなので、みんなで集まって美味しいものを食べています。

 ──ミンニ、ウギ、ソヨンは作詞作曲を手がけていますが、3人の作業スタイルの違いは?

 ミンニ:私はある瞬間の自分の気持ちを表現するようにしています。「For You」は、初めてひとりで作った曲だったのでいちばん苦労しました。

 この曲を書いたときはすごく孤独で悩んでいて、あまりにも寂しかったので誰かに伝えずにはいられなかったんです。歌詞を書き進めるうちにその気持ちがもっと強くなって、自分ではどうしようもなくなってしまって。

 この曲を聴くことで悲しみや寂しさを癒すことができたら、と願っています。

 ソヨン:私は歌詞を一番大切にしています。「HANN (Alone)」の「あなたは薬でも飲んだかのように変わった」という歌詞には、自分でも満足しています。恋が終わりに近づいたとき、パートナーが別人のように変わってしまったことについて歌っています。

──ミンニ、新曲の「Tung-Tung (Empty)」について教えてください。

ミンニ:この曲には텅텅(空虚の意味)という韓国語を通して、「あなたでいっぱいだった私の心はもう空っぽ(텅텅)になってしまった」というメッセージを込めました、全力を込めた曲なので、この寂しさに共感してもらえたらうれしいです。

ハーモニーやストリングスも重要なポイントなので、ぜひ注目してみてください!

──ソヨン、あなたはメインで作詞作曲を手がけていますが、常にベストを目指しているリーダーとして、この曲が売れなかったらどうしよう、と不安になったことはありますか? そういう考えが頭から離れなくなったときは、どう対処してきましたか?

ソヨン:失敗はしないと思うようにしています。もしうまくいかなかったとしてもそれは一時的なもので、すぐに乗り越えられるって信じてるので。

──最後に、今NEVERLANDに伝えたいことは?

 ミンニ:NEVERLANDのみなさん、ずっと私たちを愛してくれていつも感謝しています。愛してます。

ミヨン:NEVERLANDがいなかったら、(G)I-DLEもいません。いつも私たちをそばで支えてくれてありがとう。みなさんのためにこれからも頑張ります!

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