Arcaのニューシングル「Nonbinary」のMVが到着

彼女の近日リリース予定のアルバムからシングルカットされた「Nonbinary」は、こんな歌詞で終わる。「ノンバイナリーであることはなんというご褒美なんだろう、私の愛しい…ビッチ)」。なんてアイコニック。

by Frankie Dunn; translated by Ai Nakayama
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21 May 2020, 4:10am

待ち望んでいた瞬間がやってきた。アレハンドロ・ゲルシことArca(アルカ)が、近日発売予定のアルバム『KiCk i』から、1stシングル「Nonbinary」を先行リリース。『KiCk i』は批評家から絶賛された2017年の『Arca』以来となるアルバムで、ロザリアや長年のコラボレーターであるビョークらが参加している。

「Nonbinary」のMVでは、VRのアルカがロボットにより組み立てられている。最初は近未来的な手術台に乗っていた彼女が、次の瞬間には、巨大な貝殻に乗ったヴィーナスへと変化する。本作は、この3年でアルカが遂げた変貌を初めて提示する作品であり、アルカの新時代へといざなう〈ウェルカムパーティー〉だ。

「ひとつの単位があることを否定せず、同時に複数の自己を有していると認識すること。私はそれを求めてる」とアルカは〈Paper〉のインタビューで述べる。

「私は、ひとつの全体としての尊厳を剥ぎ取られることなく、小さな〈自己〉たちの生態系として見られたい。それによって、安易なカテゴライズをはねのける可能性を感じることができる」

また彼女は同インタビューで、アルバム制作で通った道のりについてこう説明する。「単純にポップにすることも、実験音楽に振り切ることもしたくなかった。そのとき、ノンバイナリーな思考法をすごく豊かなものだと感じた。それは物事を破壊するのではなく、可能性の扉を開いてくれる。変化にあらがうのではなく、それを受け入れることができる」

MVは、ふたりのアルカが炎に囲まれながら激しく口論するシーンで思いがけなく幕を閉じる。そのシーンにかぶさる歌詞はこうだ。

「what a treat it is to be non-binary, ma cherie… bitch(ノンバイナリーであることはなんというご褒美なんだろう、私の愛しい…ビッチ)」

This article originally appeared on i-D UK.

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