ソフィア・コッポラは、映画の性差別問題に無知?

ジェンダーバイアスを測定するためのテストの存在はあまり知られていない。しかし、彼女が知らないというのは意外で残念だ。

by Charlotte Gush
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26 June 2017, 4:40am

『ロスト・イン・トランスレーション』や『ヴァージン・スーサイズ』『ブリングリング』など女性が主演の映画を多く撮っているソフィア・コッポラが、ベクデル・テスト(ジェンダーバイアス測定のために用いられるテスト)の存在を知らなかったことが明らかになった。最新作のゴシックホラー映画『The Beguiled』についての『GQ』誌とのインタビューで、彼女は特殊効果やカンヌ国際映画祭で賞を受賞したお気に入りの監督などについて語っている。しかし、"この映画はベクデル・テストを通過すると思うか? "と質問された際には、「なにテストですか? そんなテストがあるなんて知りませんでした。それはなんですか?」と答えた。

アメリカの漫画家アリソン・ベクデル(Alison Bechdel)に因んで名付けられたベクデル・テストは、「役名のある女性が最低でも2人出演していること」「女性同士の会話があること」「その会話に男性に関する話題以外がでてくること」などの項目により、作品のジェンダーバイアスを測定するものだ。現在では、女性の表現における障壁は低くなってきている。それにも関わらず、このテストを通過する作品はほんの一握りしかないのが現状だ。ファンが自由に作品をエントリーできるベクデル・テストのサイト( bechdeltest.com)によると、『ゲット・アウト』『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』もその基準を満たしておらず、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の最新作でさえ、その審査をクリアできていない。

ソフィアにテストの概要を伝えると、「あら、私は映画業界についてなにも知らなかったみたいね。だけど面白いことに、今作には女性たちが男性について話しているシーンがたくさんあるわ」と答えた。ベクデル・テストの存在を知らなかったにも関わらず、これまでに多くの作品が審査を通過してきたソフィアだからこそ、これは非常に残念なことだ。もし、女性主演の映画を作る彼女のような女性映画監督が増えたら、審査に通る映画も"自然と"増えるに違いないだろう。

Credits


Text Charlotte Gush
Image via Dick Thomas Johnson
Translation Aya Ikeda

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