2017年の写真家:トム・ジョンソン

新たな年の幕開けに、新たな才能が作り出す新たな世界観を——i-Dは今年大きな飛躍を見せるであろう写真家を紹介する。

by i-D Staff
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02 February 2017, 2:25am

トム・ジョンソン 25歳

育った環境について、そしてあなた自身について教えてください。
田舎の小さな村に育って、今はロンドンに暮らしはじめて7年になります。

写真に興味を持ったきっかけは?
油彩やドローイングにはまったく才能がなく、文章を書くのは苦手でした。そこへ、学生の頃にカメラと出会い、ギグに出かけてはそこで写真を撮るようになり、出会った人たちを撮るようになったのです。カメラで写真を撮ることが、面白く刺激ある人たちと出会うきっかけになるんだとワクワクしました。

写真というメディアにそこまで惹かれるのはなぜですか?
ひとですね。とてもシンプルな分かち合いの時間を通して、相手を知ることができる。街や場所、感情を深く理解したいと思うなら、写真こそ最良の方法だと思います。カメラを手にすると、ひとと関わる理由というか、大義名分のようなものがそこにできる――普段だったら絶対に行かないような場所にも行けてしまうような、そんな気がしてくるんです。

自分のアートをどこで、どのように築き上げたのですか?
基本的には独学です。学校で勉強したこともあるんですが、向いていませんでした。アシスタントも経験しましたが、やはり自分で撮ってみて、そこでの失敗から学ぶというのが私のアプローチでしたね。撮れるときにとにかく色々なものを撮って、恐れずになるべく多くのひとに作品を見せるのが大切です。

写真の世界でキャリアを築く上で、学位は必要だと思いますか?
写真の撮り方、学び方、どうやって写真を自分のものにしていくかによると思います。大学で写真を学ぶというのは当時の私には向いていませんでしたが、いつかはまた学校へ戻って勉強がしたいと思っています。また他の視点からものを見ることができるようになりますから。

あなたをインスパイアしてやまないひと、ものとは?
外をぶらぶらしているときに出くわす人にインスパイアされます。彼らのストーリーを勝手に想像するんです。キャスティングは私の作品づくりにおいてとても重要です。インスピレーション源としてドキュメンタリー作品を多く見ますが、絵画や映画、他の写真家やアーティストの作品にもインスパイアされますね。

あなたの世界観を言葉で説明すると?
ファッション、ドキュメンタリー、ポートレイトの世界観が共鳴しあったような作品が撮れる写真家になりたいと常に思っています。ファッション・フォトグラフィーにはない誠実さのようなものをドキュメンタリー作品には見つけることができるし、ドキュメンタリーには描き出せないような状況をファッション作品は作り上げることができる。その両方ができれば、ファッションとドキュメンタリーの要素が共鳴し合う作品世界を生み出せるからいいですよね。

これまでのキャリアのハイライトは?
2016年、『M Le Monde』誌の表紙をやらせてもらえたのは嬉しかったです。作品群では、シャーロット・ジェイムズ(Charlotte James)と一緒に自費出版で制作したプロジェクト『Merthyr Rising』がお気に入りです。

2017年にもっともワクワクすることは?
新たなプロジェクトを始められること!

「素晴らしい作品を撮る」ともっとも尊敬している写真家は?
アレック・ソスかリチャード・アヴェドンです。被写体に対するふたりのアプローチと敏感で繊細な感性が好きです。

もっとも撮影してみたい場所は?
北朝鮮ですね。

クリエイティブなインスピレーションを得るために行く場所などはありますか?
自由な空間と新鮮な空気があるところですね。時間があるときにはすぐロンドンを出て、そういう場所へ出かけます。ロンドンに暮らすことができて本当にラッキーだと思うし、ロンドンは今でも私が大好きな街のひとつですが、たまには離れることも必要だと感じます。

Credits


Photography Tom Johnson
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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