カニエ・ウェスト主催の日曜礼拝で、ニルヴァーナ、NO DOUBT、スヌープ・ドッグの替え歌を合唱

カニエ・ウェストが開催するイベント〈サンデー・サービス(日曜礼拝)〉で、90年代のヒットソングがゴスペル風にカバーされた。

by James Greig; translated by Ai Nakayama
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02 August 2019, 8:06am

Image via Getty

カート・コバーンとカニエ・ウェストの音楽はなかなか相容れないだろう。なぜなら、カートが歌うのは自己嫌悪で、カニエは自己愛のかたまりだから。カートが「I Hate Myself and I Want to Die(自分が嫌いだから死にたい)」というタイトルの曲を出すいっぽう、カニエは「自殺しようかな」と歌ったと思えばそのあとすぐに「君を愛する以上に自分を愛してる」という。

しかし、カニエがNIRVANAファンというのは周知の事実だし、あるインタビューで「俺が新しいカート・コバーンだ」と語ったこともある。NIRVANAグッズを身につけている姿を写真に撮られたこともあるし、去年リリースされたキッド・カディとのコラボアルバム『Kids See Ghosts』では、カートのローファイな宅録音源(NIRVANAファンしか知らないような玄人好みの曲)をサンプリングした。

しかし、彼がどんなに大ファンであろうと、カニエがNIRVANAをカバーし、歌詞を変えてキリストについて歌った、と聞くと、今どきの若い牧師による安っぽいパフォーマンスと思えてしまうし、実際そういう雰囲気があるのは否めない。

「Come as You Are」では、〈No, I don’t have a gun(いや、銃は持っていない)〉というリフレインが〈Just believe and it’s already done!(ただ信じれば、それは成される)〉という陶然とした歌詞に変わり、「Smells Like Teen Spirit」のサビは、〈Let your light shine, it’s contagious! Here we are now, inspiration!(自分の光を輝かせろ、それは周りへと波及する/俺たちはここにいる、インスピレーションよ!)〉と書きかえられた。正直ダサい。けれど最高なのだ。参加者たちの白い服は、まぶしいほどに青い空に映え、みんなとても楽しそうだ。

〈サンデー・サービス〉では、NIRVANAだけではなくNO DOUBTのヒットソング「Don't Speak」もカバーされた。別れたくない、と懇願するオリジナルと違い、ゴスペルバージョンの「Don't Speak」には陰鬱さなどかけらも見当たらない。カニエによって「Lord speak」と名付けられたこの曲は、希望に満ち溢れていながらも、悲しげであり、神に救いを求めるものとなっている。グウェン・ステファニーもこのカバーに猛烈に感動したもようで、Twitterに絶賛のコメントを残している。

その他、トレイシー・チャップマンの「Fast Car」やスヌープ・ドッグとファレル・ウィリアムスの「Drop It Like It’s Hot」などがカバーされた。

This article originally appeared on i-D UK.

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