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英人気ポップバンドTHE 1975とグレタ・トゥーンベリがコラボソングを発表

気候変動問題を訴える活動家グレタ・トゥーンベリと、インディポップバンドのTHE 1975がコラボ。この曲は2020年2月にリリース予定の、THE 1975のアルバム『Notes on a Conditional Form』に収録される。

by Douglas Greenwood; translated by Ai Nakayama
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29 July 2019, 5:56am

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ブリット・アワードを受賞し、ワールドツアーを成功させる人気ポップバンドと、気候変動の脅威を食い止めようと活動する16歳のアクティビストとのコラボ、と聞くと不思議に思うひともいるかもしれないが、これは本当の話。THE 1975とグレタ・トゥーンベリが、世界にメッセージを届けるために共に曲を作った。本楽曲は、2018年にリリースされマーキュリー・プライズにもノミネートされたアルバム『ネット上の人間関係についての簡単な調査』以来の、THE 1975にとって4枚目となる新作アルバム『Notes on a Conditional Form』に収録される予定。THE 1975が他のアーティストとコラボするのも、グレタが楽曲に参加するのもこれが初めてだ。

過去にリリースされたTHE 1975のアルバムにはすべて、バンド名を冠したアンビエントなトラックが1曲収録されており、グレタとコラボしたのも次回作の「The 1975」だ。本楽曲では、グレタがスタジオで読み上げた4分のモノローグが使用されている。このモノローグでグレタは、地球を破壊する行動と闘う「市民的不服従」を呼びかける。

「私たちは今、気候、環境の危機の始まりに直面しています」とグレタは訴える。「私たちはこれを〈緊急事態〉と呼ぶ必要があるんです」。THE 1975のフロントマン、マシュー・ヒーリーは、7月25日、本楽曲が公開されたあとのTwitterで、グレタとの出会いを「インスピレーション」と賞賛した。

世界を飛び回るバンドが、新作を世界を守るためのメッセージを発信するプラットフォームとして利用することについては「偽善だ」と糾弾する向きもあるだろうが、彼らの音楽の訴求力について思い返してほしい。彼らのアルバムはデビュー作から3作続けて英国のアルバムチャートで1位を獲得。2枚目、3枚目のアルバムは米国でもトップ5にランクインしており、多くのひとが耳を傾けていることは確かだ。

またTHE 1975は、所属レーベルのDirty Hitにも、環境に配慮し行動を是正するよう求めてきた。音楽業界は、危険なほどに大量のプラスチックを生産する(しかも再生しない)など、環境汚染に大きく加担している業界のひとつだが、Dirty Hitはジュエルケースを段階的に廃止し、レコード盤の製造から生じる環境への影響も最小限に抑えようと努力している。

バンドのマネージャーであるジェイミー・オーボーンは英『The Guardian』紙の取材に「今後は軽量レコードのみ使用し、プラごみを最小化していく」と語っている。またDirty Hitでは、プラスチック製のシュリンクラップを使用禁止とし、その代わりに紙を使用していくそうだ。

本楽曲が収録された新作アルバムの発売日は2020年2月21日の予定(もしその頃まで地球が滅亡していなければの話だが)。THE 1975が本楽曲で得た収益は、すべて気候変動に抗議する抗議運動〈絶滅への反逆(Extinction Rebellion)〉へと寄付される。

楽曲の視聴はこちらから。

This article originally appeared on i-D UK.