rubbish_1, Korea 2018 / rubbish_1, London 2016

プラスチックは万能ではない:ハーリー・ウィアー interview

英国の写真家ハーリー・ウィアーがプラスチックごみを撮り始めたのは2015年。〈#plasticneverdies〉というハッシュタグとともにInstagramに写真を投稿する彼女は、私たちの世界を破壊しつつある廃棄物への関心を高めようとしている。

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17 oktober 2018, 9:43am

rubbish_1, Korea 2018 / rubbish_1, London 2016

This article originally appeared in i-D's The Earthwise Issue, no. 353, Fall 2018.

2015年、ロンドン南部のペッカムに引っ越し、都市のごみ問題を目の当たりにした写真家ハーリー・ウィアーは、以来ずっとプラスチックごみを撮り続けている。「避けては通れない問題でした」とハーリー。「自分自身の消費について考えさせられました。私のごみはどこへ行くんだろう、と。もちろんごみの問題は知っていましたが、私の目や耳がこの議論を受け入れざるを得ないほど不安を覚えたのは、あのときが初めてでした」。海に投棄されるプラスチックは年間800万トン以上。世界では毎分100万本のペットボトルが販売され、毎分200万枚近くの使い捨てビニール袋が提供されている。ハーリーは世間の関心を高め、自らが地球に与える影響に対する責任をとろうと決心した。

ハーリーは身の回りのプラスチックを撮影し、〈#plasticneverdies(プラスチックはいつまでも残る)〉というハッシュタグとともに、Instagramに写真を投稿し始めた。自然のなかに残されたカラフルなビニール袋やプラスチック容器をとらえた、大判カメラによる極端なクローズアップ写真は、ごみというより抽象的な芸術作品のようだ。プラスチック消費量が世界規模で急増しているが、91%のプラスチックごみがリサイクルされていないのが現状だ。プラスチックのない未来を築くために、私たちが今すぐとるべき行動とは何か、ハーリーに話を聞いた。

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rubbish_1, Israel 2018

——プラスチック汚染の影響を目の当たりにして、いちばんショックを受けたのはどの場所でしたか?

特に悲しかったのは、ナイジェリアの美しい自然がプラスチックまみれになっていたこと。マココ地区の黒い水に浮かぶ大量のプラスチックを見たら、みんなエビアンを手に取る前に少し考え直すようになるはず。インドネシアも含め、どの国にもプラスチックで汚染されている地域があります。イタリア南部屈指の美しいビーチはごみだらけだし、ニューヨークのビーチもごみで埋め尽くされています。プラスチックごみは至る所にあるので、今はもうショックを受けることはありません。残念ながら、旅行も環境に害を与えます。旅から多くを学びましたが、今では環境への悪影響を減らすにはどうするべきかを考えています。

——このシリーズを通して達成したいことは?

これを見たひとには、自分のごみが行き着く先を考え、自らの消費をもっと意識してほしい。どうしたら現状を変えられるのか、その方法を探るのは大変ですが、重要なのは、みんなが自分の行動の大切さに気づくこと。友人に伝えるだけでもいいので、ごみ問題を広めてください。みんなが少しずつ努力することが重要なんです。

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rubbish_1, London 2016

——現状を変えるために、私たちが日常生活でできる取り組みは何でしょう?

まず何よりも、プラスチックを使わないこと。再利用できる水筒やコーヒーカップを買う(なくさないように名前や番号を書いて)、買い物にはエコバッグを持っていく、スーパーではなく、持参した容器に商品を入れてくれる青果店などに行く、家の掃除に大量の商品は必要ないと気づく、自然由来の代替品を見つける、ビーチを掃除する、公共交通機関を使う、車の代わりに自転車や徒歩を選ぶ、飛行機に乗る前によく考える、お弁当をつくる、テイクアウト用の容器を持参する、飲み物を買うときはストローを断る…。他にもたくさんあります。ただ意識するだけでいいんです。私みたいな個人でも行動を起こせるのだから、誰にだってできるはずです。

——環境保護のためのあなたのメッセージを教えてください。

自分の行動が大切なのだ、ということを忘れないで。自分だけが変わっても何の意味もない、1日1本のペットボトルなら環境に悪影響はない、と思っているとしたら、みんながそういう考えをしていると考えてみてください。そうすれば自分が行動することの大切さがわかるはずです。私たち全員が使い捨てのビニール袋を断ったり、ビーチに行くたびに少しでもごみ拾いをすれば、海や世界中の汚染問題は大きく改善するでしょう。

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rubbish_1, London 2016
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rubbish_1, Korea 2018
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rubbish_1, London 2016
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rubbish_1, Paris 2015

Credits


Photography Harley Weir

This article originally appeared on i-D UK.