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dressedundressed spring/summer 17 at tokyo fashion week 

ユニフォームで表現する二面的なヒューマニティ。

by i-D Staff
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21 October 2016, 4:17am

どこか気の抜けたビジネスマンが日曜日にウォール街を歩いている、パッと見はそんなコレクションだった。DRESSEDUNDRESSEDは「moral」「mores 」「manner」以上3つのMからなるテーマ「community」に着想を得たコレクションを発表した。それらを最も体現している被服「ユニフォーム」をイメージし、スーツ、ポロシャツ、トレンチコートなどを彼らなりに解釈していたのだが、そのシルエットはまるで社会的規律から逃れるようにルーズに、袖をデタッチャブルに仕上げたりと、ユーモアを内包させて程よく抑制の効いたモードに仕上げている。また、見せブラではないブラジャーをインナーにしたスタイルもしばしば登場していた。人は社会で共生していく以上、否応なく何かしらの社会的役割を各々あてがわれ、それぞれのコミュニティで表向きは皆同じ方向を向くよう努めている。パブリック・スペースで求められる役を降りれば、家に帰ってだらしない格好で寝そべっていたいときもあるし、気の置けない友人と酒を飲んで醜態を晒すときもあるだろう。それこそが人間である。制服によるレギュレーションが返って人間臭さというものを強調していたコレクションでもあった。

このブランドに限ったことではないがVETEMENTSに端を発した、極端なまでにオーバーサイズのトレンドは東京のファッション業界にも確実に波及していることも気に留めておきたい。

Credits


Text Yuuji Oozeki
Photography Takao Iwasawa