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欠点を個性に:ノーズ・ジュエリーの挑戦

鼻を美しく見せるのは、美容整形ではなく、鼻専用のジュエリーだ。

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maj 10 2018, 8:57am

私たちの社会は、美にとりつかれている。新しいリップが発売されたと聞けば夢中で話し、新しいコントールキットの噂に髪が逆立ち、それにリアーナが関係しているとわかれば、ネットがパンクする。だが、顔の部位に変化をもたらすのは、メイクだけではない。

メイクの外に活躍の場を見出したデザイナーのひとりが、鼻用ジュエリーに新境地を開いた大胆不敵なジュエリー・デザイナー、ジョアンナ・Tだ。今や鼻の美容整形ではなく、ノーズジュエリーの時代なのだ。とはいえ、よくあるスタッズやループのピアスではない。ダイヤやパールが散りばめられ、鼻全体を覆う立体的な作品だ。ヴィジュアルの着用モデルもデザイナー自身が務めている。

「美容とは依存的なものです」とジョアンナはi-Dに話してくれた。「それは、自分の周りにあるものに強い影響を受けていると私は信じています。そのことについて生まれながらの知識はもっていませんから。美は、おもに文化的、社会的、そしてマスメディアの影響を通して受け取られます。ですから、美に関する一般的なステートメントを出すのではなく、美とは何かについて疑問を提示し、挑戦したいと考えています」

マレーシアのクランで育ったというジョアンナの多文化な生い立ちは、彼女のデザインに強い影響を及ぼしている。彼女は、進化を続ける美容整形に興味を持っているのだという。整形はマレーシアではごく一般的なのだそうだ。「このノーズジュエリーに取り組む際には、部族的な宝飾品の歴史についての文献にあたるだけでなく、美容整形術をリサーチしたり、手術がどのように行われるのかを見学したりもしました」と彼女は話す。「これを見る人や着ける人の、美の受け取り方や自己認識に問いかけたかったのです。なぜ欠点を隠すために美容整形をするのでしょうか? それを受け入れ、ジュエリーで引き立たせることができるのに」

セントラル・セント・マーティンズの卒業生であり、最近、自身の2017年春夏コレクションのためにASAIとのコラボレーションも果たした彼女は、自身の作品によって世界が美に関する対話を深め、「コンテンポラリージュエリーに人びとが関心をもち、ジュエリーのあり方についての見方が広がれば」と望んでいる。

This article originally appeared on i-D UK.

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