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今シーズン見逃せないファッションショー

2019年春夏 ウィメンズウェアコレクションで特に注目すべきトピックをチェック。

by Ryan White; translated by Ai Nakayama
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sep 12 2018, 4:58am

Images via Instagram

NEW YORK

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●RodarteとProenza Schouler
今のニューヨークにはいくばくかの愛が必要だ。リック・オウエンス、ヴァージル・アブロー、ウンベルト・レオンとキャロル・リムなどを始めとする米国人デザイナーはパリでショーを開催し、その他のデザイナーはみんな不参加。そのためニューヨーク・ファッションウィークのラインナップは、いまいちぱっとしないこともある。しかし今シーズン、絶大な人気を誇る米国出身の才能ふたりが帰ってくる。Proenza Schoulerのジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスだ。彼らは前2シーズンをパリのオートクチュール・コレクションで発表したが、Instagramでニューヨーク・コレクションへの復帰を発表した。ふたりは、「かつてないほどに自由で、流動的なショーを開催できる今の時代、ニューヨークが再び私たちのホームになります」と、ニューヨークで盛り上がりつつあるユニセックス・コレクションへの動きを評価している。同じくニューヨーク出身のデザイナーデュオ、Rodarteのローラ&ケイト・マレヴィー姉妹も、3シーズン連続のパリでのショーを経てニューヨークへ戻ってくる。


特記事項:リアーナのブランド、Savage x Fentyのショー
2018年春夏ニューヨーク・ファッションウィークでPumaとのコラボレーションを発表したリアーナだが、今シーズン最終日にはブルックリンのどこかで、自身のブランドSavage x Fentyの下着を、何らかの「没入体験」として発表するそうだ。そのコレクションは、ショー終了後ただちに購入できる。

LONDON

●リカルド・ティッシのBurberry初コレクション
Givenchyの元クリエイティブ・ディレクター、リカルド・ティッシがBurberryのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任することが発表されたのは9ヶ月前。英国のアイコン的ブランドを17年間率いてきたクリストファー・ベイリーの後を継いだリカルドのヴィジョンがどういったものになるのか、これまでほぼ明らかにされていない。今わかっているのは、伝説的な英国人グラフィックアーティストのピーター・サヴィルがデザインした新ロゴとモノグラム、そしてVivienne Westwoodとのコラボコレクションが12月に発表されることだけだ。リカルドはInstagramの個人アカウントで、Burberryのアーカイブ・ロゴやエフェメラ(使い捨て郵便物)を多数アップしている。きっと彼はブランドの未来を創造するために、過去を掘り下げているのだろう。

特記事項:ヴィクトリア・ベッカムのロンドン・デビュー
ヴィクトリア・ベッカムがファッション界に参入してもう10年になるが、彼女はこれまで一度もロンドン・ファッションウィークでコレクションを発表していない。彼女のシックでシンプルなアイテムは、ニューヨークをその発表の場としていた。しかし今シーズン、ブランドの10周年を祝し、Victoria Beckhamの2019年春夏コレクションが彼女の本拠地で発表される。現在、夫のデヴィッド・ベッカムが、英国ファッション協会の新設の役職である〈大使総裁〉として、英国人デザイナーを世界的レベルまで成長させるという任務に就いている。そのため彼女も、自らの名を冠したブランドを使って、力を貸すことにしたのだろう。フィービー・ファイロが第一線を離れた今、〈シック、シンプル、着やすいウィメンズウェア〉の王座を奪取するのはヴィクトリアかもしれない…?

MILAN

●あえていうならVersace
ミラノ・ファッションウィークでは今、メジャーなブランドにそこまで大きな動きはない。Prada、Fendi、Moschinoなどのブランドは、世界各国の競合ブランドに比べると、強く堅実な時期にある。ただ、長らくクリエイティブ・ディレクターを務めている聖女ドナテッラが手がけるVersaceの最近のシーズンは、周りのデザイナーたちがストリートウェア市場にアピールしがちななか、最高で、過激で、猥雑で、セクシーで、ドラマティックなファッションを届けてくれている。ドナテッラは2018年春夏コレクションで、90年代を代表するスーパーモデル5人を呼び寄せ、薄いゴールドのきらびやかなロングドレスを着た彼女たちにランウェイを歩かせることで、偉大なる故ジャンニ・ヴェルサーチェの没後20周年を記念した。今シーズンでもそれくらいの驚きを期待したい。

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特記事項:Moncler Genius 第2弾
前回のミラノ・ファッションウィークで、Monclerは〈Moncler Genius〉と名づけられたプロジェクトを発表した。これは、クレイグ・グリーン、シモーネ・ロシャ、そしてValentinoのピエールパオロ・ピッチョーリなどを始めとする8人のデザイナーとのコラボレーションで、デザイナーたちはMonclerの代名詞的なダウンジャケットを自分らしく再解釈した。このプロジェクトは成功を収めたため、2019年春夏で第2弾が発表されるという噂が流れている。

PARIS

●新生CELINE
エディ・スリマンのCéline移籍後初めてとなるショーが9月21日に予定されている。アクサンを取ったロゴデザインのマイナーチェンジ、パリを歩くレディー・ガガが初お披露目したハンドバッグ以外に、コレクションがどんなものになるかは知られていない。今年8月の『Vogue』の記事で、エディは、かつて彼のインスピレーション源であったロサンゼルスの街との関係性が変化した、と語っている。「カリフォルニアにはいつだって魅力を感じています。ですが、最近は以前ほどではないですね。ここ数年で起きた進化がどうも息苦しくて。あまりに大勢の人びとが移住してきたので」。今は、フランスの花の都、パリに注目しているという。「政治情勢の変化が、街や国のダイナミクスをも変えてしまいました。その結果、私の興味はパリに移っています」

特記事項:Gucciがパリにやってくる
アレッサンドロ・ミケーレは今シーズン限定で、Gucciのショーをミラノではなくパリで開催する。Gucciの社長兼CEOであるマルコ・ピッザーリが『WWD』に語ったところによると、今回のショーは、フランスへのクリエイティブなオマージュの一環だそうだ。「Gucciは世界的なブランドですが、深く根づいた力強いイタリア的ルーツがありますし、株主はケリングという先見の明あるフランスの企業です。アレッサンドロに、次のコレクションも引き続きフランスからインスパイアされており、パリでそれを発表したいといわれたとき、フランスへのクリエイティブなオマージュを続けていくうえで、それが最良だろうと私も思いました」

This article originally appeared on i-D UK.

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